ポリスマガジン08年3月号 時事放談記事
経済が低迷し、モラルも崩壊し、行き先不透明な我が国。「この国はおかしくなっている。」何故か。POLICEチャンネル理事長の山田英雄氏が、「足るを知る」と題して、ポリスマガジン2008年3月号の時事放談記事で語っています。これをご紹介します。
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コメント
「この国はおかしくなっている」という憂国の気持ちがありながらも、残念ながらその具体的解決策が示されず、精神論に終始している。
おまけに「この国がおかしくなってしまったのはなぜか?」という問いに対する答えも、社会学的分析に基づいた客観的理由付けではなく、「なんとなくこんな気がする」という単なるイメージにすぎない。
戦後の物質至上主義や「公」概念の衰退を批判するというやり方は、最近流行りの論調ではあるが、客観的根拠のあるものではない。
だいたい、戦後の日本社会の歴史を一枚岩的に捉えようとする発想そのものが短絡的である。
考えてもみてほしい。
もし、戦後の物質至上主義が日本をダメにしたのなら、戦後20~30年の時点で経済成長を遂げた頃に日本はダメになっていたはずである。また、「公」概念をもって会社に滅私奉公したからこそ、戦後の日本はこれだけの経済大国になれたのである。
問題なのは、「今」この国が衰退していることであり、「戦後」などという広くて漠然とした時期区分は意味がない。
現在の日本の精神的衰退を本当に憂えるなら、バブル崩壊後の経済的低迷の原因をしっかり見据え、再び日本社会を精神的、経済的に活力ある社会にするにはどうしたら良いのか考えるべきである。
また、清貧の気持ちが大事なのは分かるが、ワーキングプアや経済格差のことを挙げた後にこの思想を持ち出すのは、「清貧の気持ちがあれば幸せになれるはずだから、貧乏でも我慢しろ。」と言っているようにしか聞こえない。
山田氏には申し訳ないが、清貧の気持ちだけで国民が幸せになった国など歴史上どこにも存在しない。
人間の社会は、「衣食足りて礼節を知る」ようにできているのだ。
投稿者: マスターソン : 2008年04月22日 18:47
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